2021年9月度の大阪府求人倍率
2021年9月度の大阪府求人倍率
●こんなことでお困りだと思います。
緊急事態宣言が解除され、政府も経済活動を
平常時のやり方に戻していこうと努力しています。
しかし、飲食、建築・土木、サービスなど
一気にいろんな業界が求人を出すことで
応募者の数が追い付かなくなっています。
それでも人がいなければ業務が回らない、
スタッフやオーナーが休めないなど、
切実な問題が起きているかと思います。
そのためにも、計画的な求人掲出が必要です。
2021年9月度の大阪府求人倍率が
発表されましたので、まずはそれをもとに
ご自身の業界や、今後参入していく業界の
採用難易度を大まかに把握しましょう。
そしてどのくらいの期間で求人をかけるのか
費用はどのくらいかかるかを予測するのが
非常に重要であり、売上にも直結してきます。
ぜひ参考にしてください。
なお、今からお伝えする数値は
ハローワークの求人数と求職者数データをもとに
算出されていることをご留意ください。
●2021年9月度の大阪府求人倍率
注目の職種その1
多様な業界や職種がある中で、いくつか
かいつまんでお伝えします。
業界や職種の分類をわかりやすくまとめている
表がありますので、参考にしてください。
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/info/mhlw_job_dictionary_05.html
まず、16社会福祉の専門的職業です。
具体的な職業は、老人ホームのケアマネジャーや
介護福祉士、社会福祉士、保育士などを指します。
求人倍率はアルバイト・社員含め3.43と高く、
およそ3.4社が一人を採用する状態です。
また、こういった国家資格を有する仕事は
わざわざハローワークに登録しなくても
引く手あまたで、実際の求人倍率は
もう少し高いと思います。
かたや、25一般事務員は0.29で、
つまりおよそ3人が1社に応募するイメージです。
かなりの買い手市場で採用は難しくなく、
高い求人費用を出さずに採用できると思います。
ここで重要なのは、事務的な仕事は幅が広いので
事務スキルや作業スピードにおいて、
能力が高いか低いかの因果関係はありません。
求人倍率が低くても、採用の難易度は
多少なりともあると考えてよいでしょう。
ただ、費用はそれほどかからないと思います。
次が、32商品販売の職業です。
コロナ渦でとくに自粛による影響を受けたひとつが
物販業界ですが、いまだに失業率は高いです。
この業界も採用難易度は、それほどないでしょう。
同じく難易度が低めなのが
34営業の職業で、求人倍率は1.32です。
コロナ渦でリストラされた人たちの職種ですが、
現在はまた営業さんをもう一回呼び戻して
採用活動をしている企業も増えており、
採用はそこまで簡単ではないかと思います。
また、ハローワークに登録している人は
45歳以降の中高年者が大多数です。
若い営業職員を採用したい場合は、
もう少し難易度は上がるかと思います。
次に訪問ヘルパーやベビーシッターなどの
35家庭生活支援サービスです。
こういった仕事は相変わらず5.08と高いです。
●注目の職種その2 介護業界・飲食業界
また、弊社のクライアントに多いのが
36介護サービスの職業ですね。
求人倍率4.05とはいえ引く手あまたの業界で
超売り手市場なので、実質の数値は
もう少し高いと思います。
今後、事務系など求人倍率が低い仕事は
テクノロジーの進化でより減少するでしょう。
そういった業界の方々を取り込む施策を、
介護業界は考えていくべきかと思います。
そして、弊社でもお客様の多い飲食業は
39飲食物調理の職業で、正社員1.85です。
相変わらず飲食業においては、コロナ渦で
正社員を雇えるほどの体力がなくなり、
人材があぶれてしまっています。
その反面、アルバイト・パートといった
非正規の採用リクエストは非常に多いです
求人倍率はみるみる上がり、4.65です。
キッチンの調理補助においては、
非正規で人材を雇おうと思うと、介護職よりも
難易度が高いと思ったほうがいいです。
ここが今回の記事の目玉となります。
とはいえ、正社員で雇うほどの費用が
出せない部分もあると思いますので
ここのバランスどうとっていくかが重要です。
人を採用しないとお店が回らないのであれば、
正社員にシフトしてもよいかと思います。
求職者自体も、正規採用を望んでいるのです。
また、年齢にもこだわらないほうがよいでしょう。
正社員もアルバイトも、調理に関しては
年齢にこだわるとなかなか採用できません。
次に、40接客・給仕の職業です。
ホールスタッフのほうですね。
こちらは1.78となっています。
しかし実際は、緊急事態宣言明けの影響を
一番受けている10月中旬~11月下旬の今まで
実質はこの数字よりもっと上がると思います。
アルバイトで1.88ですが、私の予想では
飲食物調理の職業の4.65くらいまで上がると
思っています。おそらく、現在求人されている方も
その肌感を持っておられると思います。
●注目の職種その3
そして、最近多い配送ドライバーの仕事です。
56自動車運転の職業が、2.35と上がっています。
こちらも介護業界と一緒で引く手あまたです。
2トン・4トンなどのトラックドライバーなど、
実質は2.35より、もっと難易度が高いと思います。
最後に、73土木の職業です。
この業界は、リーマンショックやコロナ、地震など
世界的なパニックが起きた時に経済政策として
必ずお金が流れていきます。
土木建築業界は、今も人材の取り合いになっています。
とくに土木は7.45、正社員は7.9という
とんでもない数字になっているのです。
パワフルワークで正社員を雇うのも、
かなり難しいと思ったほうがよいでしょう。
アルバイトもしかりで3.54です。
それでも人材が必要な場合は、安い求人でもよいので
継続的に媒体に出し続けることを、無料有料問わず
やっていかれたほうがいいと思います。
このように2021年9月、代表して大阪府の求人倍率の
お知らせをさせていただきました。
ぜひ参考にしてみてください。
職種別有効求人倍率及び求人求職賃金(大阪府)
https://jsite.mhlw.go.jp/osaka-roudoukyoku/content/contents/000999384.pdf