全国の有効求人倍率でひも解く!求人業界の現状
全国の有効求人倍率でひも解く!求人業界の現状
●こんなことでお困りだと思います。
緊急事態宣言や蔓延防止措置の期間が明けて
接客業や営業職など、さまざまな分野で
採用を控えていた会社が募集を出しています。
ところが、一気に募集広告が増えすぎたからか
求人効果が悪くなっている、
あるいは、そういう話を聞くようになったという
お困りごとが発生してきていると思います。
●有効求人倍率で見る現状
現状はどのようになっているのでしょうか。
2021年7月にバイトル社が出した
全国の有効求人倍率で
ひも解いていければと思います。
この内容は、正社員に加えて
パートを含む常用雇用を対象をしています。
特筆すべきは建築土木です。
有効求人倍率が建築4.04%、
土木が5.80%となっています。
災害やパンデミック、金融ショックなどで
一気に景気が悪くなってしまうと
政府は公共工事を増やすなどして
経済を活性化させようとします。
その影響もあり、建築土木は
今かなり有効求人倍率上がっています。
土木の5.8という数値からいえることは、
約6社が一人をとりにいくのに等しい状態です。
かなり採用が厳しくなっているでしょう。
接客・給仕を見てみましょう。
飲食業における接客および調理といった職種は、
有効求人倍率が1.78%、1.86%と出ており
約2社が一人をとりにいく状態です。
繰り返しますがこれは2021年7月時点の数値です。
緊急事態宣言が終わった9月末から10月では
東京や大阪、京都など都会の地方・地区の
有効求人倍率は3%ほどになっているかと思います。
それくらい、現在人材が奪い合いになっているのです。
続いて介護業界を見ていきましょう。
デイサービス以外は、コロナウィルスに関係なく
ずっと求人が出ている状態が継続中の業界です。
こちらも有効求人倍率が3.64%と高くなっています。
そのほか、今までコロナウィルスの影響を受け
活性化していなかった製造業界や営業職、
また営業を自粛してた販売・ショップ業界などの
接客商品販売なども、のきなみ
有効求人倍率が上がってきています。
自動車運転、ドライバー業も
有効求人倍率非常に上がってます。
こちらも今後人手が不足し、採用の難しい業界に
なってくるでしょう。待遇や福利厚生のアップをはかり
人材の確保を進めていただけたらと思います。
●福祉系の事業で注意しておきたいこと
医療分野では相変わらず看護師も高い数値ですが
社会福祉の専門的職業の上昇傾向があります。
たとえば社会福祉士であったり
障害福祉の世話人・世話役といった職種の
有効求人倍率が上がり続け、2.79%となっています。
この原因としては、今国の補助金を利用して
社会福祉事業やグループホームなどに事業変換する
動きが出てきています。国の補助があるため
金融の借り入れなどもしやすく、
新規事業へ挑戦するハードルが下がっています。
そういった業界特有の事情があり、急激に
有効求人倍率が上がってきているのです。
私の知り合いでも、福祉事業に参入する方が
増えてきています。ただ、人材確保には
苦労があるでしょう。今の2.79%という数値から
もっと増え、私の予測だと介護職より
求人倍率が上がっていくと思います。
具体的にいうと、サービス管理責任者などの職種も
かなり有効求人倍率が高くなってきています。
新規事業を始める前に、こういった人材が
どれだけ集めにくいかも、必ず参考にしていただきたいです。
最初のうちは親戚や友人が働いてくれたり
するものですが、そういった状況が続くのも
2年ほどだと思ってよいでしょう。
国が関与していると、簡単に事業をやめることもできません。
ですから、ここの有効求人倍率は
かなりきちんと確認を行い、福祉関係の事業を
始められたほうがいいかなと思います。
●お問い合わせは当社まで
最後に有効求人倍率が低いほうをお伝えすると、
一般事務や営業事務の事務系です。
こちらは0.27%、0.77%で求人難易度は低いでしょう。
事務職は、これからも有効求人倍率が上がることは
ないと思います。募集を出すと殺到しますので、
とくに募集費をかけずに採用できるのではと思います。
こういった専門的な話など、いろいろな情報を
持っておりますので、お困りごとがあれば
ぜひ林田までご相談ください。