大阪府求人倍率からみる各職種の採用難易度~後編
大阪府求人倍率からみる各職種の採用難易度~後編
前編の記事
(大阪府求人倍率からみる各職種の採用難易度~前編)
に続き、ここでも各職種の採用事情をみていきます。
●介護業界
弊社でもご依頼の多い業界です。
正社員で2.94%、パートで5.85%となっています。
介護業界は、昔は正社員だと採用が難しく
パート採用の求人が多かったのですが、今は逆転し
パートが5.85%と採用しづらくなっています。
この時期はまだ正社員で、福利厚生を整えて
しっかり応募をかけたほうが採用しやすいでしょう。
●飲食業
弊社のクライアントも非常に多い業界です。
正社員が1.54%となっていますが、
コロナの影響でお店が閉店したり解雇されたりなど
実力があっても職をなくす方も多いので
正社員はいまだ少し採用しやすいです。
ただしラーメン系や焼肉など、「熱い」「掃除が大変」
といった仕事は募集が集まらないこともあります。
またパートの調理師は、4.33%と上がっています。
正社員の調理師を雇う余裕がなく
非正規雇用をまずしていきたい飲食店が多いのでしょう。
ところが求職者は正社員で働きたい、ここに
ミスマッチが起きているのです。
アルバイトの調理師・キッチンは、今採用が
かなり難しいと思っていただいたほうがいいと思います。
人件費を抑えたいなら正社員でも契約社員にする、
時短社員で給与や勤務時間を少なくするとか、
なにか調整されたほうがいいと思います。
●建設
建築関係は非常に仕事が増えてきています。
正社員が4.99%と採用しづらくなっています。
コロナ禍で不調に陥った経済に刺激を与えるため、
政府が建築関係の仕事を増やしていく動きをとっています。
そのため、人材の取り合いになっているのです。
パートは1.0%とありますが、そもそも
パートの仕事が少ないためあまり参考になりません。
最も重要なのは建築土木のほうですね。
とび職や足場、荷揚げ、こういったパワフルワークも
正社員は9.85%、パートは5.7%と高いです。
正社員は普通に募集してもほぼほぼ来ないでしょう。
かなり条件をよくしたり、採用ページをしっかりと作ったり、
FacebookやInstagramなどSNS採用も駆使しながら
Indeedや有料求人も出して、とあらゆることをしないと
おそらく採用できない業界になっています。
パートも5.7%ですのでかなり厳しいです。
この業界は、これから景気が戻ってきて
売上が上がるという予測を立てるのであれば、
広告費や採用ページの予算を増やしたほうがいいでしょう。
今回の大阪府求人倍率のお話は、
今年の6月をめどに出た数字をもとにしています。
この7、8月でまたがらりと変わる可能性もありますが
現在求人倍率が上がっている業界においては、
今急に下がることはほぼないでしょう。
特に3%を超えると今後より上昇する可能性があるので
今のうちに対策を打たれたほうがいいと思います。