大阪府求人倍率からみる各職種の採用難易度~前編
大阪府求人倍率からみる各職種の採用難易度~前編
●このようなことをお考えだと思います。
現在首都圏や関西圏を中心に緊急事態宣言が
発出されてはいますが、コロナ禍の生活にも慣れ
いよいよ経済活動を復活させていかなければと、
さまざまな企業で、解雇やシフト削減を行った人を
呼び戻す動きがあります。
そういった中、各セクションにて
求人をかけるか考えておられる方も多いと思います。
そこで参考にしてほしいのが、
各地域別・職種別の求人倍率です。
求人倍率とは、簡単にいうと
1%より下にいくと採用がしやすく、
数字が大きくなるほど採用しにくくなっています。
たとえば求人倍率が1%の場合、
1社が一人を採用できる計算になります。
それに対して5%だと、一人に対して
5社が競う状態なので、採用は難しくなるのです。
これを踏まえて、大阪府における求人倍率から
各業界の現状をひも解いてみましょう。
2回に分けて、いくつかの職種をピックアップし
お伝えさせていただきます。
●建築土木業界
建築土木の技術者、いわゆる設計等は
正社員の求人倍率が5.3%と非常に高くなっています。
かなり採用が難しいと思ったほうがいいでしょう。
パートは0.57%となっていますが、
そもそもパートで募集することが少ないので
こういう数字になっていると考えられますので、
ここはあまり参考にならないと思います。
●社会福祉の専門的職種
これはいわゆる障害福祉などの専門職です。
社会福祉士など、さまざまな仕事がありますが
正社員で3.17%、パートも3.54%と
なかなかの高水準の数字を示しています。
こういった場合は給与や福利厚生などの待遇、
会社の信頼性などを求人原稿にしっかり盛り込んで
アピールしたほうがいいでしょう。
●一般事務
正社員が0.23%、パートも0.38%と
採用しやすくなっています。おそらく、
どんな求人を出してもそれなりに応募が来るはずで
高い費用をかけて募集する必要はないと思います。
ただしこのセクションは、各分野でリストラが
進んでいる可能性があるので、ある意味その面で
深刻な社会問題になる可能性があると思います。
●営業職
こちらもコロナ前と比べだいぶ採用しやすいです。
正社員1.4%、パートのほうは0.57%です。
ただ、アルバイト採用自体がかなり少ないので
そこの数字はあまり参考にならないと思います。
正社員が1.4%という数字は比較的採用しやすいと
いえそうですが、若い年代が来るかは別問題なので
年齢問わずの募集でこの数字と考えるのが妥当です。
後編でもそのほかの職種についてみていきます。
ご質問やご相談は、林田までお気軽にご連絡ください。