営業募集をする際に、あらかじめ知っておいてほしいこと~年齢層
営業募集をする際に、あらかじめ知っておいてほしいこと~年齢層
●こんな計画を立てていると思います。
お盆期間が終わると退職者が増える傾向にあります。
特に正社員が顕著ですが、その理由をお話します。
実家や故郷へ帰省した際に親からいろいろ言われたり、
「収入が上がった」「子どもができた」という
地元の友人の影響を受けるなど、
さまざまな変化や刺激を目の当たりにする人が増えます。
そこで「自分の環境も変えなければいけない」と、
潜在的に転職を悩んでいた人が決意するのです。
お盆だけでなく年末年始にも同じことが言えます。
実はこういった時期に正社員の募集を出すと、
意外といい人材を採用できるのです。
さらに昨今はコロナ禍により会社の業績がよくないため
いわゆる給与や賞与を抑えたり、待遇を厳しくするなど
苦渋の決断をされている会社も多いと思います。
そうなってくると退職者が出てきます。
こういった背景を追い風にして
求人をかけようとお考えの企業も多いことでしょう。
今回は、特に最近多い営業職の採用について
お話したいと思います。
●年齢層で応募数はこれほどまで違う
営業職の求人倍率は、大阪府の正社員だと1.5%です。
採用は難しくないように思えますが、注意点があります。
以下の話は、どの求人媒体にも共通することです。
それが、年齢層の問題です。
20代前半から25歳くらいまでの、経験が浅く
第二新卒扱いになるような人材は、
全体の応募の1割から2割くらいになっています。
次が、20代後半から30代中盤、
もっというと40歳くらいまでの管理職候補の年代ですが
まず30代の年齢層はほぼ応募がなく、
全体の5%くらいだと思ってもらったほうがいいです。
仕事をしっかり覚えて会社の将来を担えるこの年代は、
どの会社も手放したくありません。
待遇がよかったり、会社から頼りにされたりするので
よほどの事情がない限りはやめようと思わないのです。
また、40代前半から44歳くらいまでの、
仕事をある程度覚えてしっかりできる年齢層も
全体の1割から2割ほどの応募しかありません。
1番入ってほしい20代から40代前半くらいまでの
年齢層の応募は、全体の4割くらいだと
思っていただいたほうがよいでしょう。
それより上の年代、45歳から50代中間くらいまでが
全体の応募の3割くらいを占めています。
さらに50代中間から60代中盤くらいまでの年齢層は
だいたい全体の3割くらいです。
ですのでどんな求人媒体を使っても
45歳から60代後半くらいまでの応募が、
全体の5割から6割までを占めているのは
ほぼ間違いないでしょう。
求人倍率は低い(採用がしやすい)ものの、
応募してくる年齢層自体は、そういった分配に
なっていることをまず認識された上で
求人活動を計画されたほうがいいです。
●若手や中堅の採用が難しいと認識を
営業職は、求人倍率だけ見ると
採用が簡単そうに思えますが、実は若い人や
働き盛りの30代を採用するのが難しいのです。
中には、バイトルの社員版である
バイトルネクストは、読者の7割~8割が
若年層という媒体もあります。しかしこれはこれで、
ほとんど実務経験のない方の応募になると思います。
従業員教育も担えるような30代の人材が来るかといえば
これには疑問符がつくでしょう。
ですから、リクナビ、マイナビ、バイトルネクスト、
エン・ジャパン、どの媒体でもそうなのですが
営業職においては、応募者は多数集まるものの
年齢層はお話したような分布になるのです。
そういったことをあらかじめ理解したうえで、
募集活動をされたほうがいいと思います。