アルバイト採用面接のチェックポイントと面接辞退を防ぐ方法
良い人材を採用するためのポイントとは!?
良い人材を採用するためには、
面接時に応募者をしっかり
見極めることが大切だ。
しかし、面接を行なうにあたって、
どのようなポイントを押さえて
応募者を選別すればいいのか、
不安を覚える採用担当者も多いだろう。
そこで、今回のトレンドDATAでは、
3,000人以上の採用担当者に面接で
重要視している点を聞いてみた。
また、アルバイト・パート就業者に、
応募したものの面接を
キャンセルした理由を調査した。
こちらも合わせて
採用活動に活かしてほしい。
調査概要
(グラフ1、グラフ2)
・調査期間:2012年1月25日~30日
・調査方法:インターネットリサーチ
・調査対象:全国5エリア(北海道、関東、関西、東海、九州)の企業で、直近1年以内にアルバイト・パート、派遣・契約社員の採用に関わったことのある人
・サンプル数:3,061名(※グラフ中のn数は、各設問における回答者数を指す)
(グラフ3)
・調査期間:2013年5月31日~6月3日
・調査方法:インターネットリサーチ
・調査対象:全国5エリア(北海道、関東、関西、東海、九州)に在住かつ、直近1年以内にアルバイト・パートに就業し、かつ面接を辞退したことのある15~34歳の男女
・サンプル数:1,050名
採用選考で重視しているポイントは意欲・人柄
読み取れるポイント
・「やる気が感じられる」が最も多く、
60.1%の採用担当者が重視している
・「明るくハキハキしている」
「自発的にコミュニケーションがとれる」など、
明るく社交的な性格の応募者を採用する傾向がある
採用担当者に重視するポイントを
聞いてみたところ、
多くの担当者が好む人物像が
はっきりと見えてきた。
やる気があり、明るく社交的な人材を
採用したいと考える担当者が多数を占めており、
年齢や経験、スキル、学歴などは
あまり重視されていないことがわかった。
では、最も重視されている
「やる気」の有無を、
採用担当者たちはどのようにして
判断しているのだろうか?
面接時における応募者のやる気の判断基準
調査結果は4つの回答に分散したが、
採用担当者が「やる気」を
判断する基準が見えてきた。
担当者は、応募者が
「入社(入店)後にどう貢献するのか、
自分をどう活かすのか」を、
しっかりイメージできているかを
確認したいようだ。
応募者がなんとなく
応募してきたのではなく、
自分が実際に働いているところを
イメージして応募したことが伝わってくれば、
「やる気がある」と判断する
採用担当者が多いようだ。
また、意欲があることを明言できることで、
「やる気がある」とみなしている
採用担当者も多かった。
採用担当者たちが、
これまでの経験から有効だと考えている
「応募者のやる気の測り方」を、
ぜひ自社(自店)の採用活動に活かしてほしい。
面接では
「採用されたらどうしたいのか?
どう貢献するのか?」
「自社(自店)で働くことに
どれくらいの意欲があるのか?」
といった質問を、
応募者に投げかけてみると良いだろう。
応募者が面接に行かなかった理由
調査の結果、
特に「対応の遅れ」は面接を
辞退される大きな要因となることがわかった。
過去の調査によると、
面接を辞退した人の約半数が、
応募から面接の連絡が来るまでに
辞退の意思を固めている。
応募があったら迅速に連絡し、
面接日を決定すると良いだろう。
さらに、応募書類の作成や、面接会場への
アクセスを調べる手間を嫌がる応募者が
いることにも注意したい。
応募書類の簡略化や
面接連絡時のフォローによって、
応募者がストレスなく面接に
臨めるよう配慮しよう。
イメージは大事!
また、下見の結果や周囲のイメージによって
面接を辞退するケースにも注目したい。
日頃から働きたくなるような良いイメージを
醸成しておくことも当然必要だが、
近年はインターネットなどで
思わぬ悪評が立つこともある。
しっかり情報収集しておき、
悪評がある場合には求人原稿などで
対策しておくと良いだろう。
例えば、「仕事が忙しくてきつい」
というマイナスの評判が
立っているようであれば、
「一生懸命取り組めば、
スキルも身に付き、成長できる仕事です」
などと訴求し、
「自分の成長につながる職場」
と求職者に受け止めてもらえるように
工夫することができる。
面接辞退対策
1. 応募にはすぐ連絡対応をとる。
とりあえずの第1報が鍵
2. ネット上の噂・評判も含め、
下調べされているという意識をもつ
3. 応募・面接の手順や必要書類などを簡略化
無事に面接に至ったら、
面接時には採用側も応募者に
評価されているということを
意識することが大切だ。